2026/09/24 18:29
丸い顔に、大きな目。
頭には角がついていて、赤や黒、白など大胆な色で塗られている。
ちょっとユーモラスにも見えるし、じっと見ていると不思議な迫力もある。
WOUETでも人気のある、プレプレ(Kple Kple)マスク。
アフリカの仮面について詳しく知らなくても、なぜかこの顔が気になる。
でも、この独特な造形は、単に「面白いデザイン」として生まれたものではありません。
目次
プレプレは「Goli」の中に登場する仮面
「丸い顔=○○」とは限らない
背景を知って、もう一度この顔を見る
同じプレプレでも、顔は違う
プレプレは「Goli」の中に登場する仮面
プレプレは、西アフリカ・コートジボワールのバウレの人々に伝わる仮面です。
特徴的なのは、プレプレが単独で存在しているのではなく、
「Goli(ゴリ)」と呼ばれる仮面舞踊の中に登場する仮面のひとつだということ。
Goliでは、一つの仮面だけが現れるのではありません。
Goliでは、4組、計8面の仮面が決まった順番で登場します。
プレプレはその一連の仮面の中でも、
最初に登場する存在として知られています。
現在知られているGoliは、
バウレの人々が20世紀初頭ごろに近隣のWanの人々から取り入れ、
発展させてきたものとされています。
葬儀などの機会だけでなく、娯楽として演じられることもあり、
仮面だけを見るのではなく、踊りや音楽、衣装、
そして人々が集まる場まで含めてGoliという文化がつくられています。
「丸い顔=○○」とは限らない
プレプレについて調べると、
その丸い顔や色について「太陽を意味する」
といった説明を見かけることがあります。
でも、アフリカの仮面を「この形=この意味」
と単純に読み解くのは少し注意が必要です。
地域や時代、使われる場によっても解釈は異なり、
ひとつの造形にひとつの意味だけが対応しているとは限りません。
むしろ面白いのは、目の前にある一枚の仮面の後ろに、
こうした人々の踊りや音楽、
歴史が存在していることなのかもしれません。

背景を知って、もう一度この顔を見る
最初にプレプレを見たときには、
「なんだ、この顔?」
だったものが、背景を少し知ってから見ると、また違って見えてきます。
壁に飾られた一枚の木の仮面。
でも、もともとはそれだけで完結するものではなく、
人が身につけ、身体を動かし、音楽が鳴り、
人々が集まる場の中にあったものです。
WOUETで大切にしているのも、こうしたモノの背景を知ることです。
もちろん、背景を知ったからといって、
この顔の不思議さがなくなるわけではありません。
むしろ、知ったあとでもう一度見る。
すると、最初とは少し違うところが気になってくることがあります。
同じプレプレでも、顔は違う
そして面白いのが、プレプレをいくつか並べてみること。
同じ「プレプレマスク」と呼ばれていても、顔つきも、目も、角も、色も違います。
木の表情や、使われてきた時間によって生まれた風合いも一つひとつ違う。
WOUETでも、それぞれ表情の異なるプレプレマスクを紹介しています。
この記事を読んだあとに、改めていろいろなプレプレを眺めてみてください。
さて、どの顔が気になるでしょう。
